ひぐらしのなく頃に業 原作準拠で考察 綿騙し編その4
「基本は原作”解”までと同じ世界で、梨花が舞台を全て知っていることだけが異なる」という前提で疑問や考察をまとめてみました。
物語の時系列順にイベントを並べ、気になった描写にコメントを入れてあります。
6/20(月)
教室に戻らない梨花
(何故か)圭一を疑う沙都子
- 疑心暗鬼になっている?
- 注射を忘れたとは考えづらい
- 単に原作回答編などと比べて仲が深まっていないだけか
校舎裏での目撃を主張する魅音(詩音)
- 「顔は見えなかったけれど作業着を着た男と話していた」と曖昧な言い方
- 『目明し編』を参照すると詩音が梨花を呼び出していそう
- 本当に作業着の男と話していた場合相手は山狗だろうか。「終わった世界」で何を話すのだろうか
- 後に梨花は厠で死んでいたことが判明するが、作業着の男の話が詩音の嘘かは判断が難しい
梨花の捜索
厠を開けようとする圭一を止める魅音(詩音)
「終わらせないといけない」「あの子が元凶」
- 御三家の陰謀を信じており、やはりこの魅音は詩音で間違いないだろう
「あの子が殺そうとしてるんだ」
- 自分たち(=詩音と圭一)を殺そうとしているという意味だろうか
- 素直に読めば『目明し編』と同様に疑心暗鬼に囚われている様子
帰り道に作業着の男を目撃
圭一を園崎本家に呼び出す詩音
- 何故詩音から呼び出した?
- 『目明し編』ではレナが感づいて訪問した
圭一・詩音を監視する目線
圭一の懺悔を赦す詩音
「(4人が)古手神社の祭具殿を暴いてしまったこと、もう知ってる人は知っているよ」
「私はそんな圭ちゃんを信じる」
「圭ちゃんにも信じて欲しい」
「何があっても私だけは味方だって」
- 嫌味のないストレートな物言いで、恐らくこれは詩音の本音
- 疑心暗鬼の中で圭一を信じるのは詩音らしくないほどの強さ
圭一を地下祭具殿に招く詩音
- 圭一が「すごい臭いだな」と言うのは『目明し編』を参照するとお魎や公由を拷問したためだろうか
- 地下牢に閉じ込められる圭一
「オヤシロ様の祟りの実行者を気取る何者か、もしくは、その何者かを生み出す土壌を打ち破らない限り」
「それは私が必ずなんとかするから」
- これも本音だろう。詩音は圭一を守ろうとしている
「(助け合いの精神が)村の仇敵を葬るために気を利かせる(ものに変わってしまった)」
「そのせいで沙都子の家も」
詩音は「御三家筆頭の当主として村の因習を破壊する」という責任感で行動しており、症候群を発症して疑心暗鬼になっているのとは違う様子に見える。
園崎本家に誰かが侵入
「誰の手先で来たのやら」
「もしくは感づいたか」
「面白いね、会ってやろうじゃない」
作業着の男達と判明
- 梨花を探して突入してきた?
- 後に大石から警察も突入したことが語られるが、バッティングしないのだろうか
6月某日
圭一、大石と会話
- 恐らく梨花の死体は見つけられず、雛見沢大災害は起こっていない様子
- 「たまたま園崎家の近くにいた刑事」が銃声を聞いて突入
- 恐らく警察は園崎家を張り込んでいたのだろう
- 古井戸からお魎・公由・詩音(=魅音)の死体を発見
- 詩音が殺害した以外は考えづらいか
- 梨花は学校の便槽で死体で発見された
- 「酷い有様でした」とのことで、『目明し編』での自殺が連想される
魅音・沙都子は園崎家の廊下で死亡
まとめ
お魎・公由・魅音が古井戸で死んでいたのが詩音の発症のせいとなると
- 圭一は魅音に人形を渡した
- 詩音が圭一を(恐らく)本心から信じることができた
ことと矛盾するように思える(『罪滅し編』のレナは圭一を信じられなかった)。
つまり「詩音は発症していないが3人を殺した」「3人が死んだのは詩音の仕業ではない、もしくは事故」といった可能性も考えられる。
その場合梨花は
- 『鬼騙し編』でレナの発症を見抜けなかった
- 『綿騙し編』で詩音が発症したと勘違いした
と解釈することもでき、『○騙し編』は視聴者だけでなく梨花が騙される物語という意味合いだと個人的に面白い。